獣医師が”いぬとねこ”について解説してみた。ときどき、ハムスター日記。

犬と猫の病気についてわかりやすく解説します。たまに、ハムスターのかわいい写真を紹介します。

【犬と猫の鉤虫症】

 今回はウンチによく出てくる寄生虫の解説をします。以前、いくつか寄生虫について解説していますが、うんちに出てくる寄生虫はまだいっぱい種類があります。今回は鉤虫についてのの解説です。

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猫鉤虫の虫卵

 この寄生虫は口から卵が入って感染します。その他皮膚から感染したり、母乳や胎盤から感染したりします。外に出ている猫は特に注意が必要です。症状は主に下痢です基本的に駆虫すれば問題ありません。駆虫にはドロンタールなどの駆虫薬が有効です。人にも感染することもあるので注意しましょう。

 

 

下痢についてもう少し詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ

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【犬と猫のシラミ・ハジラミ症】人とペットのシラミは一緒?それとも別物⁉︎

 今回は犬と猫のシラミについて解説します。シラミは宿主特異性が強く、その一生を宿主上で過ごします。犬に寄生する主なものにはシラミ目のイヌジラミとハジラミ目のイヌハジラミ猫に寄生するものにはハジラミ目のネコハジラミです。

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シラミの顕微鏡像

 シラミは毛に産卵するので、シラミがいると毛に白い細かいツブツブがついているのが目で見てわかります。感染は直接の接触やシラミの付いたブラシなどを介して起こります。症状は無症状のこともありますが、痒みが出たり皮膚炎になったりすることもあります。

 治療は駆虫薬です。フロントラインやレボリューションなどを使って駆虫します。また虫卵が多い場合は毛を刈ってしまうこともあります。

 シラミは犬から犬へ、猫から猫への感染が多いですが、犬や猫から人への感染はないと考えられているので安心です。

【犬と猫の耳ダニ】

 今回は耳に寄生するダニについて解説します。耳ヒゼンダニ症はミミヒゼンダ二(Otodectescynosis)が外耳道に寄生することで発症します。

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ミミダニの顕微鏡像

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ミミダニの顕微鏡像

 ミミヒゼンダニは耳の中の耳垢や組織液などを採食しています。また、耳の中で産卵しどんどん増えていきます。まれに、耳以外のところに寄生し、痒みや湿疹などが出たりすることがあります(異所性寄生)。耳ダニがいると茶褐色の乾いた耳垢が大量にでます。

 治療は駆虫薬(レボリューションなど)です。1回では治りきらないのでミミダニがいなくなるまで、2週間おきにつけていきます。ミミダニが寄生しているとかなり痒がりますので、しっかり予防してあげましょう。

【子猫の年齢について】簡単に子猫の年齢を見分けるポイントは⁉︎

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 子猫を保護した時に気になるのが年齢だと思います。今回は1週齢から5週齢までの子猫の年齢の見分け方を解説したいと思います。体重で見分けると分かりやすいですが、捨て猫だと年齢の割に痩せている子猫も多いので、他にも見分けるポイントを知っていると便利ですね。

 

  • 生後0日~1週齢
  • 1週齢~2週齢
  • 2週齢~3週齢
  • 3週齢~4週齢
  • 4週齢~5週齢

 

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【犬と猫のマンソン裂頭条虫】

 今回はウンチによく出てくる寄生虫の解説をします。以前、回虫について解説していますが、うんちに出てくる寄生虫はまだいっぱい種類があります。今回はマンソン裂頭条虫の解説です。

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マンソン裂頭条虫の虫卵

 

 この寄生虫はカエルやヘビなどを食べることで感染します。なので、外に出ている猫は注意が必要です。症状は下痢で、細長い帯状の寄生虫が出てきます。基本的に駆虫すれば問題ないですが駆虫には他の寄生虫より多めに駆虫薬を飲む必要があります。人にも感染することもあるので注意しましょう。

 

 

下痢についてもう少し詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ

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【犬と猫の尿石症】おしっこがキラキラしている、血が混じることがあるといったことはありませんか?

おしっこがキラキラしている、血が混じることがあるといったことはありませんか?

そんな時は尿石症の可能性があります。

尿石症があると膀胱炎をくりかえしたり、血尿が治らなかったり、最悪の場合はおしっこが出なくなってしまうことがあります。

場合によっては手術が必要な可能性があります。

 

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ストラバイト結晶

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手術で取り出した結石
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【犬と猫のコクシジウム症】

 今回はコクシジウムについて解説します。コクシジウムは原虫と呼ばれる寄生虫です。コクシジウムの症状としては下痢などの消化器症状がでるので、子犬や子猫で下痢が続く場合は、しっかりうんちの検査をしてもらいましょう。

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コクシジウムのオーシスト

 感染したコクシジウムはうんちにオーシストといった卵のようなものを排出します。そのオーシストは時間がたつと感染力を持つようになり、それを接種することで感染します。ペットショップや保護した猫でよく見ることがあります。ペットショップではしっかり駆虫している事がほとんどなので、保護猫以外で一般の飼い主さんが見ることは少ないと思います。

 

 

下痢についてもう少し詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ

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【犬と猫のマダニ】マダニを介してウイルス感染⁉︎人獣共通感染症に注意‼

 今回はマダニについて解説します。マダニが多いのは春と秋です。近所しか散歩してない方でもマダニがついていることがあるので、草むらによく行くワンちゃん、外に出る猫ちゃんは予防が大切です。

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マダニ

上写真は実際のマダニです。1週間くらいかけて血を吸ってどんどん大きくなっていきます。人にもくっ付いて血を吸うので注意が必要です!そして、血を吸われたことで人も動物も感染症にかかってしまう可能性があります。重症熱性血小板減少症候群、ライム病などは人にも動物にも感染する人獣共通感染症です。

 

 

ノミとダニについてもう少し詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ

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【犬と猫の回虫症】犬と猫の寄生虫が人にもうつる⁉

 今回は犬、猫に多い回虫という寄生虫の解説をしていきます。回虫は子猫、子犬に多い寄生虫です。ペットショップで購入した子はしっかり駆虫しているので飼い主さんが見ることはほとんどないと思います。ただ、保護した猫ちゃんでは見かけることがかなり多いです。

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回虫の成虫
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【犬の外耳炎】頭を振ってる、足で耳を描いてる、耳が匂うといった事はありませんか?

頭を振ってる、足で耳を描いてる、耳が匂うといった事はありませんか?そんな時は外耳炎の可能性があります。背景に他の病気がある可能性もあります。場合によっては手術が必要可能性があります。

 

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猫がネズミ捕りに引っかかった時にすること

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 猫は色んなところに行くので、ネズミ捕りに引っかかってベトベトになり、身動きが出来なくなってることがよくあります。皆さんも経験したことがあるのではないでしょうか。今回はネズミ捕りにかかってしまった時の対応を簡単に解説します。

 

  • ①まずは小麦粉をまぶす。
  • ②サラダ油をべとついている所になじませる。
  • ③食器用洗剤で洗う。
  • ④シャンプーで仕上げ。

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【前十字靭帯断裂】急に後ろ足を痛がったりすることはありませんか?

急に後ろ足を痛がったり、跛行をするといった事はありませんか?そんな時は前十字靭帯が切れているの可能性があります。背景に他の病気があったり慢性化する可能性があります。場合によっては手術が必要可能性があります。

 

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【犬のレッグ・ぺルテス病】子犬が片方の後ろ足をうまくつかない。股関節のまわりを触ると痛がるといったことはありませんか?

 子犬が片方の後ろ足をうまくつかない。股関節の周りを触ると痛がるといった事はありませんか?そんな時はレッグ・ぺルテス病の可能性があります。強い痛みを伴う事もあり、場合によっては骨折してしまう可能性があります。

 

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【犬の椎間板ヘルニア】急に抱っこをしたときに痛がった。うずくまっていて動かない。といったことはありませんか?

 ワンちゃんを抱っこしたときに急に鳴いて痛がった。ジャンプしたり、走ったりしていた子が急にうずくまって動かなくなった。ということはありませんか?そんな時は椎間板ヘルニアの可能性があります。悪化した場合には四肢が麻痺して動かなくなったり、排便排尿が出来なくなります。

 

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【犬、猫の不安対策】引っ越しや新しいペットを迎えたりといった生活や環境の変化は犬、猫にとって大きなストレスになります。

 引っ越しや新しいペットを迎えたりといった環境の変化は犬、猫にとって大きなストレスになります。そして、ストレスによってさまざまな問題行動が引き起こされます。今回はそんなストレスで起こる症状や対応策についてお話ししたいと思います。

 

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